お遍路(2日目)

By sk, 2012/03/27

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お遍路二日目

2番 極楽寺 宿坊
宿坊はとっても快適ではあったが
色々考えすぎてほとんど眠れず、気付けば朝。

6時から本堂にてお勤め。
ちゃんと10分前に本堂に行ったのに、もう始まっていた。
本堂の中はツアーできてる方たちでいっぱいで座る場所がない状態。
やっと座った頃にはお経ももう終盤。

お経の後に「十界曼荼羅(だったはず)」のお話。
仏画の前で話してくれた。
地獄極楽図というのかな?
とにかく地獄絵図が印象的。

昔、こういう絵本とかアニメとかをよく見た気がする。
最近は全く見かけないけど…。
とおもったら、今朝TVで「地獄」という絵本の紹介をしていた。(笑)

かなりほしい。(笑)

住職の話し方が面白くて(オチをつける)かなり楽しかった。

「針山の上には美女がいて、針に刺さって傷つくのをわかってるのにみんな登るんですなぁ…。」が自分の中でかなり印象的に残った。(笑)

住職のお話が終わった後
朝食。

食堂の方が「早いなぁ。」とつぶやいていたので
おつとめの時間がやっぱり早かったんだと思う。

ご飯おいしかった。

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一滴の水にも、天地の恵みを感じ
一粒の米にも、万民の労苦を思い
ありがたく、頂きます。

と箸袋に書いていた。(ちゃんと読んだ。)

ご飯を食べてすぐに出発。

どうしても、もう一度お地蔵さんに会いたかったので
会いに行く。

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かわいい。

長命杉もみておく。

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後から知ったが、極楽寺は
安産大師として人気が高いらしい。

自分には一番、関係がないのが悲しい。(笑)
とってもいいところですので赤ちゃんがほしい方にオススメ。

地図を見ながら出発。
宿坊に泊まれて住職の話が聞けて、かわいいお地蔵さんをみつけて、
もう大満足だったので
「帰っても良いかな?」とも思い始める。(笑)

とりあえず地図と遍路シールを頼りに歩いていく。

分かれ道発見!!!!
「ここをいくのかい?」と思いながらもシールの示すほうへ。

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すると

山門ではなく、お寺の横っちょから入ってしまった・・・。
ちゃんと山門から入りたい人は
この道は行ってはだめです。

3番 金泉寺

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「井戸に自分の姿がうつると長生きできる。」と
本に載っていたので井戸をのぞいてみた。
ちゃんと姿は写ったが、「長生きできる。」という井戸が
のぞいた井戸であっていたのかが不明。(笑)

ここで納経をしてくれたお姉さんがきれいだった。(笑)

3番 金泉寺をあとにして
予想外の出費に備えて郵便局のATMに向かう。

ついでにスーパーにもよろうとしたがあいておらず
少し休憩。

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まったくあく気配がないし、先を急ぎたかったので
スーパーにはよらず、また出発。

遍路道に戻ると「民宿にとまらないか?」とおじさんが
待ち構えていた。

「今夜こそ、野宿だ!」と思っていたので丁重にお断りすると
野宿リスト(善根宿・通夜堂)をくれた。

てくてく歩いていると
もうすでに何人かのお遍路さんにどんどん抜かれてゆく…。
かなり歩くスピードが遅いらしい。

きにせず歩く。

またでた!
分かれ道。

「国道を歩いても良いけど
やっぱり昔の遍路道をいくべきよね。」
と決心し、進む。
がなんか怖い…。

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ちょっと不気味…。
あまりにも怖いので歌いながら歩く。(笑)
昨日の雨のせいか地面がぬかるんでて滑る滑る…。

でも、少したつと山道をあるくのもなかなか面白くなってきた。
途中、民家の横をぬけたりとなかなか面白かった。

鳥さん発見。
なぜか見ていたら近寄ってきたので
持っていたお菓子をあげたらばくばくたべていた。
いつもお遍路さんがごはんをあげているのだろうか?
人になれすぎている。

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民家に出たと思ったら
また山道にはいる。
怖いので歌う。(笑)

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一部、桜が咲いていた。

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結構な距離をあるき、やっと4番したの休憩場が目に入ってきた。
昨日は最悪、ここでテント泊も考えていたけど
とても歩けた距離じゃないので
宿坊にとまって正解だったと思う。

4番 大日寺

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山道を越えてきた達成感があり、
元気よく花の手入れをしていた方にごあいさつ。
すれ違う人にもごあいさつ。

自分でもびっくりするぐらいにでっかい声で「こんにちは!!」と挨拶が出来き、普通にいろんな人と会話してた。(笑)
昨日とは別人。(笑)

今思うと、3番から4番の間の遍路道がめちゃくちゃ楽しくてしょうがなかった。

帰りに、お花の手入れをしている方に「兄妹?」と聞かれた。
何故か、息子が怒っていた。(笑)

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4番さんの金魚

4番をあとにし5番へ向かう。
外人さんのお遍路さんを発見。
「こんにちは。」といってみたら「こんにちは。」といってくれた。
なんかうれしかった。
言葉がわからないのであいさつだけですます。

遍路道シールをたどりあるいていくと
何故か5番 地蔵寺の奥の院 五百羅漢さんの入り口から入ってしまう…。
また山門から入れず…。

遍路シール…。

せっかくなので見学することにした。

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ここで、息子の入場料とお菓子をお接待をしていただく。
ありがたい。

五百羅漢には、200体の羅漢像があり
今は亡き人に似た顔に出会える。
ということなので
おじいちゃんと、父親の顔を捜してみたが
おじいちゃんににた顔のは見つけられたけど
父親に似ている顔は見つけられなかった。

5番 地蔵寺

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とりあえず山門からはいりなおす。

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この看板がすき。
ここで少し休憩したあとに、出発。

ここから想像も出来ない長い辛いたびが始まった…。

てくてくあるいていく。

ベンチがあったので座って休憩していると
カブのおじさんに話しかけられる。
「今日はどこまでいくの?」ときかれたので
「7番までと思っています…。」というと
すごくびっくりした顔をされる。

なんで、そんなにもびっくりするわけ?と思ったけど
後々になってあのおじさんがあんな顔をしたのか理解できた。

当初、6番近辺にてテントを張ろうと考えていた。
が、
遍路さんたちが「7番までいけるでしょぅ。」とか
「7番を超えたところの御所の郷温泉でテントをはればいい。」とか
色々教えてもらい
息子も「お風呂に行きたい!!」というので
「7番までがんばってみようか。」と決心した。
のが間違いだったと後に気付く。(笑)

おじさんの驚き方に不安を抱えつつも歩き続ける。
すると、本格的な休憩所発見!!!

小柿休憩所

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かなり、疲労困憊だったのでやすませてもらう。

ここは、寝袋があれば泊まれると思う。

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ここで靴をぬぎ休んでしまったのがいけなかった!
と後で気付いたときにはもう遅かった。

一度、脱いでしまった靴が痛くてはけない…。
休んでしまったがために
余計にあるくのが辛く感じる…。
荷物が肩に食い込む…。
辛過ぎる…。

あるけど、あるけど先が見えない…。
途中に、あと○kmと表示されているけど
それをみるたび
「あんだけあるいたのに、まだ200mしかすすんでないわけ?狐にだまされてんじゃないか?」とまで思い始めてくる。

どうしても荷物が重すぎて普通に歩くようには行かない・・。

フラフラになりながら歩く…。

あと、200m!!!の表示に感動

したが
なかなかつかない…。

「100m走とか何秒のせかいやのに!!!!!!
なんでたどりつけへんのよ!!!!!」
と二人で話しながら歩く…。

あのカブのおっちゃんがびっくりしていたのがよくわかった。
「さすが地元民さんの言うことは正しい。」とおもった。

やっとのことで
6番 安楽寺

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ここでありえないことが起こった。
あまりにもしんどかったので
まずは先にベンチに荷物をおこうとした。

その瞬間、息子が腕につけていた数珠(弘法大師が描かれたもの)が
ぱーんととんでゆき、
みごと溝?にホールインワン!!

しかも、なんというのかなぁ…。
溝と言っても、下水なのかなんなのか
四角いブロックに2つ穴が開いている
その蓋のようなところの穴に見事にはいったので
拾おうにも拾えないの…。
深いし、かちかちに固まっててブロック動かせないし…。

弘法大師と同行二人なのに見事、見放された感ありあり…。

こんなことってあるわけ????
と思ってたら

今度は息子が鼻血ぶーーーーー

「まじか?もう進むなって事か?」
もう半泣きよね。

とりあえず、鼻血だしてるし、つかれきってるし
宿坊にとまれるか聞いてみた。

6番 安楽寺 の宿坊は四国一(温泉あり)らしいので
もちろん突然いってもいっぱいよね。
でも、無茶をいってるのにすごく親切に対応してくれて感動した。
さすが四国一よね。

とにかく泊まるところを探さないと。
と気を取り直して

7番に進む。
7番までは近いのですぐについた。

7番 十楽寺

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大型バスの団体さんがおしよせていて
ベンチに座ることすら出来ず
案の定、宿坊もあいてはいなかった。
本来、予約していくものなので仕方がない。

人が多すぎて、お参りすらちゃんとできず
仕方がないので、お寺の前のうどんやさんのベンチをかりて宿探し。

1件目はいっぱいで断られ、2件目でやっとみつかる。

越久田屋さん(7番の前にでっかい看板あり。)
ほんとはお休みだったのにあけてくれた。
ありがたい。

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お風呂は近隣の御所の郷温泉まで連れて行ってくれた。
本当はここでテント泊の予定だったが
5番から6番の距離での疲労、6番での数珠、鼻血、
7番での混雑…対応で、
完全に心が折れた…。

越久田屋さんは本当によくしてくれて
洗濯までもしてくれた。

洗濯してくれたタオルがふっかふかで
「うちも柔軟剤いり洗剤を使っているのになぜふわふわにならない?」となやむほどに
タオルがふかふかになって帰ってきた。
感動。

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このキャラメルおいしかったよ!

お風呂のかえりにスーパーによってもらい
晩御飯を買った。

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おつくりを買ってみた。(笑)
おいしかった。

越久田屋さんでは地図をもらったり、色々お遍路の話をしてもらえた。
本当はもっと話したかったけど
連日の寝不足と疲れているので何もせずすぐに寝てしまった。

民宿の中には八十八箇所をめぐった人たちのサインとかがたくさんあった。

他に人が泊まっていれば
もっと色々会話したりしたかもしれないけど
今年はまだ寒くてお遍路するには早い時期だったらしい。

12番 焼山寺あたりではまだ雪が降ったりもあるし
12番をさけるルートを勧められた。

もう、この時点で12番は無理だと自分でも判断していたので
素直に従うことにした。

地元の人のいうことは正しい。

まぁ、本来は修行なので何を言われても行くべきなんだろうけど…。
次の日に続く…。

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